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スタッフの表情や体調、言葉に出ない違和感、そして、お店全体の空気。
店長や教育係の仕事は、前で引っ張ることだけじゃない。
“お客様の満足”と“働く人の健康”を守るために、現場を整え、支え、判断し続けること。
この座談会では、日々サロンの中心に立つ立場から、
現場をどう見て、どう守っているのかを語ってもらいました。

Respondents

※インタビュー当時の情報です

船木 錬 モンブラン 湊高台店 店長

船木 錬

柳沢 健人 銀のはさみ フィーナ店 店長

柳沢 健人

茂内 綾 モンブラン 湊高台店 教育

茂内 綾

私たちは裏方から始まる

船木

船木

会社として一番大事にしているのは、「スタッフが働きやすい環境」だと思っている。
自分も店長だけど、前に立つというより裏方に回る意識が強いかな。
一人ひとりがちゃんと仕事に向き合える状態を整える。そのために自分が動くって感じ。

柳沢

柳沢

わかる。現場って数字だけ見てもダメなんだよね。
どんなに頑張っていても、休憩ゼロで体調崩しました、じゃ意味がない。
「今日はどこで休めるか」「無理してないか」を見る。
頑張らせるんじゃなくて、崩れないように回す。そこを意識しているね。

茂地

茂内

私は、まず表情を見ちゃいますね。
「今日ちょっと元気ないな」とか、「無理してないかな」とか。
言葉に出さない人ほど、こちら側が気づいてあげないと溜め込んじゃうので。

柳沢

柳沢

そこ大事。一番見なきゃいけないのは、“人”なんだよ。

社員の朝礼をしている様子

「背中」だけじゃもう伝わらない

船木

船木

昔は「背中を見て覚えろ」だったけど、今はそれだけじゃ伝わらない。
俺も失敗したよ。「思っていたのと違う」って言われたりして。
だから今は、考えていることや大事にしていることを言葉にするようにしている。

茂内

茂内

ちゃんと伝わっていますよ(笑)。

船木

船木

ありがとう(笑)。
店の中にも組織がある。アシスタント、スタイリスト、教育、店長。
全部を店長が直接言うんじゃなくて、中間層を挟んだ方が届くこともある。
だから俺は茂内としっかり意思疎通する。

柳沢

柳沢

店長一人で現場を見るのは無理だからな。

船木

船木

そう。悩みを溜め込むタイプのスタッフもいるし。
「言ってくれる子」はいい。でも「溜め込む子」は、どう自分が気づくのか。そこが一番意識している。だからこそ、茂内みたいな教育の立場が絡んでくれないと回らない。

茂内

茂内

店長とは違う目線…って言うとアレですけど、私は締めるより“温度感合わせてフォロー”の方が向いていると思っていて。
人によって、刺さる言葉もペースも違うじゃないですか。
だから、同じメッセージでも“伝え方”を変えながら支えたいなって。

柳沢

柳沢

女性も多い職場だから、その視点はありがたいよね。

スタイリストさんと会話している茂地さん

共通の軸は「お客様」

船木

船木

年齢もタイプも違うけど、共通しているのは「仕事しに来ている」ってこと。
美容師としてお客様と向き合って、技術を提供して、ご飯が食える。だから、共通の対象は“お客様”。そこをみんなで共有できると、いい店になると思う。

柳沢

柳沢

立場はあるけど、強く出したくない。
「俺が店長だから」って振りかざすのは、俺は嫌だな。

船木

船木

うん。店長って、みんながいての店長だから。支えてくれる人がいて、担がれている。
だから俺自身がブレちゃダメ。何を目的にしているのか、どういう思いでやるのか。
そこはブレない。それが俺のブランド。

柳沢

柳沢

サロンごとに価格帯や空気は違うけど、「お客様を綺麗にして喜んでもらう」って軸は同じだよね。でも、サロンごとの“空気”がある。だからこそ、サロンごとのカラーは大事だよね。

柳沢さんと船木さん
船木

船木

この瞬間、「いい雰囲気だな」って感じるのは、雑談も含めてだけど、意見が飛び交っているとき。技術の会話がある。「あの時こうだったよね」って振り返りがある。
あと、自分の担当じゃないお客様にも挨拶できたり、気遣いができていたり。
“みんなで一人のお客様に関われる空気”は、いい現場だと思う。

柳沢

柳沢

目標の数字を話したとき、自分が考えている数字とスタッフの数字が一致した瞬間とかね(笑)。

茂内

茂内

それ、めっちゃ気持ちいい(笑)。

柳沢

柳沢

もし数字が異なっても、間を取る。
ただし、必ず一つは同じにする。その数字に近づくために「何をやるか」は一致させる。外面だけいい雰囲気は、俺は好きじゃないんだよ。

船木

船木

仲良しこよしは、俺もなし。それやると、どの企業も落ちる。
目標に向き合って、達成感ややりがいを一緒に感じられる現場がいい。

それぞれの次の目標

船木

船木

最後、今後の展望。茂内、聞きたいな(笑)。

茂内

茂内

いっぱい稼ぐ!!!(笑)
入社した時より、結構もらえるようになりました。2倍…いや、3倍の時もあったかも。

船木

船木

2.5倍くらいじゃない?(笑)

柳沢

柳沢

俺は、会社としてコロナ前の水準まで戻したい。
人数が少なくてもそこまで行けたら、それは成長だと思う。
個人としては、スタッフが「稼ぐ!」「2倍になった!」って、茂内みたいに言ってくれるのが一番嬉しい。

茂内

茂内

俺は、店を一番にする。モンブランを八戸で、青森で、一番の評価にする。
実績も含めて。お客様が「ここが一番だ」って思ってくれる店に。

船木

船木

…現場を見ているって、結局「お客様」も「スタッフ」も、どっちも守るってことなんですね。

柳沢

柳沢

うん。軸がブレたら終わりだと思う。
お客様ファーストでもあるし、スタッフファーストでもある。
どっちも守る。難しいけど、そこは変えずにこれからも積み上げていく。

腰を掛け、気さくにこちらを見つめる3人

不安なまま始めた人がいて、
続けてきた先輩がいて、
その現場を見守る人たちがいる。

アーティスターは、一人で頑張らせないことで、前に進んできた。

気になるところから、
この先のことを少し
知ってみてください。